非金属酸化物及び過酸化物 金属過酸化物 金属酸化物
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酸化物及び過酸化物

非金属酸化物及び過酸化物 金属過酸化物 金属酸化物

酸化物は二つの元素によって構成され,一つは酸素元素の化合物である。酸化物は無機化合物に属する。ヘリウム、ネオン、クリプトン等の希少元素を除き、その他の元素はいずれも酸素と結合して酸化物を生成することができる。酸化物は酸性と塩基性によって一般的に塩基性酸化物、酸性酸化物及び両性酸化物に分けられる。塩基性酸化物は酸性物質と反応して塩基性物質を生成し、酸性酸化物は塩基性溶液と反応して塩基性物質を生成し,それに対して両性酸化物は塩基性物と反応することができ、酸性物質と反応することもできる。さらに一酸化炭素CO、一酸化窒素NO等のような酸化物があり,酸性物質と反応することがなく、塩基性物と反応することもないため,中性酸化物と呼ばされる。酸化物は自然界に広く分布しており,例えば空気中の二酸化炭素であり,石英砂の主な成分は二酸化ケイ素SiO2であり,製鉄用原料はヘマタイトであり,その主な成分は酸化鉄である。酸化物の主な応用は以下のとおりである:○1触媒。②無機顔料。③磁性材料。④光学材料。⑤超伝導材料。⑥化学的分離。
過酸化物は超酸化物とも呼ばされる。ペルオキシ基(-O-O)を含有する化合物である。無機過酸化物と有機過酸化物に分けられる。無機過酸化物は多くが活性金属の過酸化物であり,例えば過酸化ナトリウム(Na2O2)、過硫酸カリウム(K2O2)等であり,それらは水に当たり、又は熱を受ける場合に酸素原子を放出することができ,可燃物の燃焼や爆発を引き起こしやすい。強力な酸化剤である。通常の無機過酸化物は以下のとおりである:過酸化水素、過酸化ナトリウム、過酸化バリウム、過酸化カルシウム、ペルオキシ二硫酸及びペルオキシ二硫酸アンモニウム等。有機過酸化物は通常過酸化水素(H—O—O—H)の誘導体と見なされ,可燃物が酸化された後の初期生成物であり,例えば過酸化ジベンゾイル〔 (C6H5CO)2O2〕、メチルエチルケトンペルオキシド〔C2H5COOCH3〕等であり,それらの性質は非常に不安定であり,受熱、衝撃、摩擦や振動の場合に分解しやすく,酸化-還元反応を行い,自体の燃焼や爆発を引き起こすとともに,それと混合し又は接触する可燃物の燃焼や爆発を引き起こす。貯蔵と輸送の場合に,包装の完全性を保証し,性質に反する物質と離隔して配置し,着火源、熱源から離間し,水、湿気、及び直射日光を防ぎ,摩擦、衝撃、及び転動を禁止すべきである;過酸化ジベンゾイル等の有機過酸化物に対して,さらに安定剤を添加して貯蔵と輸送する必要がある。
過酸化物の主な用途は酸化剤として用いられる。過酸化水素は毒性なしの酸化剤であり,強い殺菌能力を有し,医薬分野において3%の過酸化水素を消毒殺菌剤とする。工業分野において毛、シルク、羽毛等の織物を漂白するために用いられる。実験室及び化学試薬の生産過程において,30%の溶液を酸化剤とし,例えば洗剤に用いられる過ホウ酸ナトリウム及び炭酸ナトリウム等を合成する。純粋な過酸化水素はさらにロケット燃料に用いられる。過酸化ナトリウムはよく用いられる過酸化物(過酸化ナトリウムを参照する)である。ペルオキシ二硫酸塩は重合反応の触媒に用いられる。クロム、チタン、バナジウム等の複雑なペルオキシ酸はそれぞれの色を有するため,一般的にこれらの金属イオンの定性的同定と定量的測定に用いられる。アルカリ土類金属の過酸化物は花火を製造する原料である。