タングステン(VI)トリオキシド

危険有害性情報のコード(GHS)

• 絵表示(GHS)

  

• 注意喚起語

  Warning

• 危険有害性情報

  H302：飲み込むと有害

• 注意書き

  P264：取扱い後は皮膚をよく洗うこと。

  P264：取扱い後は手や顔をよく洗うこと。

  P270：この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこ と。

  P330：口をすすぐこと。

タングステン(VI)トリオキシド 価格

MSDS Information

• Tungsten(VI) oxide

タングステン(VI)トリオキシド 化学特性,用途語,生産方法

• 外観

  黄緑色の粉末

• 性質

  酸化タングステン (VI) の融点は1,473℃、沸点はおよそ1,750℃です。水に微溶で、アルカリやアンモニア水には溶解し、タングステン酸塩が生成します。酸化タングステン(VI)はタングステンの最終酸化物であり、空気中や水溶液中で安定です。ただし、還元剤によって、あらゆる低酸化物が生じます。

  常温の空気中では安定です。1,500～1,600℃で分解し、酸化されて酸化タングステン(VI)に変わります。水素気流中で灼熱すると、還元されて金属タングステンになります。酸化タングステン (IV) は大きな電気伝導性を有し、酸や水酸化カリウム水溶液に可溶ですが、水には不溶です。

• 定義

  本品は、次の化学式で表される無機化合物である。

• 溶解性

  水, 酸に不溶。アルカリ水溶液に可溶。水酸化ナトリウム溶液及びアンモニア水に溶け、水及びうすい酸にほとんど溶けない。

• 解説

  酸化タングステンとは、タングステンと酸素から構成される無機化合物です。

  タングステンの酸化数によって、さまざまな化合物が存在します。酸化タングステンの中で最も一般的なものの一つは、酸化タングステン(VI)です。それ以外にも、酸化タングステン(IV)や酸化タングステン(III)などが知られています。消防法をはじめとした国内法規上の適用は指定されていません。

• 用途

  高純度金属酸化物。

• 用途

  有機合成触媒、タングステン化合物の製造原料。

• 用途

  C, H, N元素分析添加剤。

• 用途

  中間物、その他無機化学製品、その他電子材料等製品、触媒、半導体。

• 構造

  酸化タングステン (VI) は、三酸化タングステンとも呼ばれます。化学式はWO₃で、モル質量は231.84g/molであり、密度が7.16g/cm₃の黄色の粉末です。酸化タングステン(VI)の結晶構造は、温度によって変化します。-50〜17℃は三斜晶系、17〜330℃は単斜晶系、330〜740℃は斜方晶系、740℃以上は正方晶系です。

• 化粧品の成分用途

  消臭剤、研磨.スクラブ剤

• 合成法

  酸化タングステン (VI) は、金属タングステン、他のタングステン酸化物、タングステン硫化物などを、空気中や酸素中で加熱すると生成します。また、CaWO₄や灰重石をと反応させるとタングステン酸が生じ、高温の水と反応して酸化タングステン (VI) に分解されます。さらに、パラタングステン酸アンモニウムを酸化条件で焼成しても、酸化タングステン (VI) を合成可能です。

• 使用上の注意

  純度は金属ベースで差数法によって算出したもので、重量又は容量分析等の化学的方法によるものではありません。使用目的により、正確な含量が必要な場合は、それらの方法によって測定する必要があります。

• 化学的特性

  Canary-yellow, heavy powder, darkorange when heated and regains original color on cooling. Insoluble in water, soluble in caustic alkalies, soluble with difficulty in acids. Noncombustible.

• 物理的性質

  Heavy yellow powder; turns dark orange on heating; reverts back to yellow on cooling; density 7.2 g/cm³; melts at 1,472°C; insoluble in water; slightly soluble in acids; soluble in caustic alkalies.

• 使用

  manufacture of tungstates which are used for x-ray screens and for fireproofing fabrics.

• 製造方法

  Tungsten trioxide is obtained as an intermediate in recovery of tungsten from its minerals (See Tungsten). In commerical processes tungstic acid, H2WO4, obtained from the mineral scheelite, may either be decomposed at high temperatures to form trioxide or dissolved in ammonium hydroxide solution and evaporated to yield ammonium paratungstate (APT) crystals, 5 (NH₄)₂O?12WO₃?11H₂O. The APT crystals are then washed, dried, and calcined at elevated temperatures to form tungsten trioxide
  Tungsten trioxide, in general, can be made by heating metallic tungsten, its carbides, its lower oxides, or tungstic acid in air.

• 一般的な説明

  Tungsten(VI) oxide (WO₃) is a semiconducting material with excellent electrochromic properties. It is a cost efficient material with a high optical modulation. It can be synthesized by a variety of methods which include chemical vapor deposition, electrodeposition, and other sol-gel based coating processes.

• 危険性

  Toxic material.

• 使用用途

  酸化タングステンは、工業的には触媒 (可視光応答型の光触媒など) や金属タングステンの原料、セラミックス・はじめ焼結金属の添加剤、二次電池用の添加剤、電子材料として使われています。また、炭素や水素、窒素のような元素の分析添加剤としても使用可能です。

  さらに、 (放射線にあたると蛍光を発する物資の総称) として、レントゲン検査や非破壊検査にも活用されています。

• 安全性プロファイル

  Moderately toxic by ingestion. Can react violently with ClF3, Li, Cl2. See also TUNGSTEN COMPOUNDS.

• Structure and conformation

  The crystal structure of tungsten trioxide is temperature dependent. It is tetragonal at temperatures above 740℃, orthorhombic from 330 to 740 °C, monoclinic from 17 to 330 °C, triclinic from -50 to 17 °C, and monoclinic again at temperatures below -50 °C.The most common structure of WO3 is monoclinic with space group P21/n.

• 参考文献

  G. Andersson, Acta Chem. Scand., 7, 154 (1953), DOI: 10.3891/acta.chem.scand.07-0154.

タングステン(VI)トリオキシド 上流と下流の製品情報

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