ChemicalBook >   製品カタログ >  生物化学工学 >  糖類 >  単糖類

単糖類

単糖は3〜7個の炭素原子と水素及び酸素原子を結合してなるポリヒドロキシアルデヒド又はポリヒドロキシケトンである。最も簡単な単糖は3個の炭素原子を含有するトリオースである。炭素原子の数量の増加によってテトロース、 ペントース及びヘキソース等に分けられる。人体内で重要なペントースはリボースとデオキシリボースである。それらはリボ核酸とデオキシリボ核酸を構成する。生物学的において最も重要な三つの単糖はブドウ糖、果糖及びガラクトースであり,それらの共通の化学式はC6H12O6である。単糖の構造中でアルデヒド基又はケトン基を含有し,ブドウ糖とガラクトース中でアルデヒド基を含有し,果糖中でケトン基を含有する。アルデヒド基とケトン基は単糖に還元性を備えさせ,尿や血液中で糖を含有するかどうかを検出するために用いられる。単糖は複数のヒドロキシ基を含有し,多価アルコールの典型的なエステル化反応、配糖体の形成、脱酸素、脱水及びアミノ化反応を行うことができる。単糖は多くの糖類の基本単位であり,食品中の糖類物質が単糖に消化された後に,小腸上部で吸収される。各種の単糖の吸収速度が異なり,ブドウ糖の吸収率を100として計算すると,ガラクトースの吸収率が110で,果糖の吸収率が43で,マンノースの吸収率が19で,キシルロースの吸収率が15で、アラビノースの吸収率が9である。 単糖は海洋生物、海水と海洋堆積物中の糖類物質を構成する基本成分である。海洋中の浮遊生物の主な単糖は以下のとおりである(通常の存在量に従って列記する):ガラクトース、ブドウ糖、マンノース、リボース、キシロース、フコース、ラムノース、アラビノース。生体内でそれらの多くは多糖又は複合糖の形で存在する。これらの単糖は海水と堆積物中に広く存在する。単糖は海洋中で大量の生物由来に乏しいが,海水中でブドウ糖のエピマー化によって転換してなる。 海水中の個別単糖の濃度範囲は0—20マイクログラム/リットルであり,一般的に10マイクログラム/リットルを遊離単糖の合計濃度とする。海水中の遊離単糖の合計含有量はMETH法によって検出することができる。ブドウ糖の濃度は酵素法又は生物検定法によって直接に検出することができる。それに海水サンプル中の全ての個別単糖を検出する時にクロマトグラフィー分離法を用いる。単糖は非揮発性化合物であるため,ガスクロマトグラフィー法を採用する時に誘導体化処理を行う必要があり,同じ単糖は異なったアノマーの形で現れ,複雑なクロマトグラフィーのピークを示す。液体クロマトグラフィー法の応用例が多く,例えば陰イオン交換樹脂におけるエタノール/水の分配クロマトグラフィー法,ホウ酸塩性陰イオン交換樹脂においてホウ酸錯体を形成するイオン交換クロマトグラフィー法等。