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外観
白色~わずかにうすい黄色, 結晶~結晶性粉末
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性質
化学式 NH4I 。無色,無臭の潮解性結晶,あるいは粒状粉末。ヨウ化アンモニウムは,空気および光に触れると黄褐色に変る。加熱すると一部分解し,一部昇華する (551℃) 。比重 2.56。水,アルコールに可溶。写真用薬品,医薬品として用いられる。
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溶解性
水に易溶 (154.2g/100g水, 0℃)。アセトン, エタノールに可溶。水に極めて溶けやすく、エタノールに溶けやすい。水によく溶け、エタノール、アセトンに易溶。エーテルに難溶。
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反応性
NH4I(144.94).ヨウ化アンモニウムは,ヨウ化水素酸にアンモニアまたは炭酸アンモニウムを作用させるか,ヨウ素にアンモニア水および過酸化水素水溶液を加えると得られる.無色の吸湿性結晶.551 ℃ で昇華する.水,エタノール,アセトンに易溶,エーテルに難溶.空気または光にさらすとヨウ素が遊離して,黄色ないし褐色となるので,暗所に保存する必要がある.森北出版「化学辞典(第2版)
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用途
写真用薬品、よう素化合物の原料
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用途
ヨウ化アンモニウム(Ammonium iodide)は、NH4Iの無機化合物である。カラー写真の製造や薬物治療に使われる。ヨウ化水素酸とアンモニアの反応で作ることができる。
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用途
よう素化合物の原料、医薬品用
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構造
ヨウ化アンモニウムの化学構造は、アンモニウムカチオン (NH4+) とヨウ化物アニオン (I-) から構成されています。アンモニウムイオンは、中央に窒素原子、四隅に水素原子を持つ四面体の形状をしています。
ヨウ化物アニオンは、非金属原子にハロゲン原子が結合した負の電荷を持つハロゲン化物イオンです。
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使用上の注意
潮解性ありアルゴン封入
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化学的特性
white to light yellow crystalline powder
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使用
White crystals made by the action of ammonium hydroxide on
hydroiodic acid followed by crystallization. Soluble in water
and alcohol, ammonium iodide was used as a halide in collodion
formulas, particularly in situations where it was needed
for use immediately. Ammonium iodide decomposes quickly
when mixed with plain collodion, releasing iodine.
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定義
ChEBI: The iodide salt of ammonia.
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一般的な説明
Odorless white solid. Sinks and mixes with water.
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空気と水の反応
Water soluble.
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反応プロフィール
Ammonium iodide is light sensitive, becomes yellow or brown on exposure to air and light because of liberation of Iodine [Merck 11th ed. 1989]. Bromine trifluoride reacts explosively with the following ammonium bromide, ammonium chloride, Ammonium iodide [Mellor 2 Supp. 1:165 1956].
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健康ハザード
Inhalation causes irritation of nose and throat. Contact with eyes causes irritation.
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化学性质
昇華点551℃,潮解性,感光性
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使用用途
ヨウ化アンモニウムは、そのユニークな特性から、医薬品や写真の増感剤、有機合成試薬など、さまざまな分野で利用されています。
1. 医療用途
ヨウ化アンモニウムは、去痰剤という気道からの粘液の排出を促進する用途で医薬品として使用されます。また、甲状腺を小さくする効果があるため、甲状腺疾患の治療にも使用されています。
2. 写真増感剤
写真の現像において、X線フィルムや写真プレートに使用されるハロゲン化銀乳剤の増感剤として使用されています。
3. 有機合成試薬
ヨウ化アンモニウムは、有機合成反応の試薬として広く使用されています。具体的には、有機ハロゲン化合物やヨウ素化合物の合成などです。そのほか、さまざまな反応の溶媒としても使用されており、ヨウ化アンモニウムは安価で入手しやすいため、有機合成化学において広く使用されている試薬の1つです。
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概要
ヨウ化アンモニウムとは、化学式NH4lで示される無機化合物です。
白色の結晶性化合物で潮解性があり、分解によるヨウ素の遊離によって、結晶は次第に黄色に変色します。分子量は 144.94g/mol で、密度は 2.514g/cm³ です。融点は551℃、沸点は235℃と高いですが、沸騰する前に昇華して分解してしまいます。
水によく溶け、温度の上昇とともに溶解度は増加します。、、、にも溶解します。ヨウ化アンモニウムは実験的に、ヨウ化水素酸 (の水溶液) をまたは炭酸アンモニウで中和すると得られる液体です。
工業的には、水中でヨウ化水素酸 (HI) とアンモニア (NH3) を反応させることにより製造されます。また、医療や写真現像、有機合成といった幅広い用途で用いられています。
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製造方法
ヨウ化アンモニウムは、水中でヨウ化水素酸 (HI) とアンモニア (NH3) を反応させることにより製造されます。
NH3(g) + HI(aq) → NH4I(s)
この反応は発熱性で、収率を上げるために通常は還流条件下で行われます。得られた溶液を濃縮することで、ヨウ化アンモニウムの結晶を析出させることができます。
得られたヨウ化アンモニウム固体は、通常冷水で洗浄し、不純物を除去した後、真空下で乾燥させます。また、ヨウ化水素酸をで中和することによりヨウ化アンモニウムを調製することも可能です。
(NH4)2CO3(aq) + 2HI (aq) → 2NH4I(s) + CO2(g) + H2O(l)
しかし、この方法はアンモニアとヨウ化水素酸を直接反応させる方法と比べると、あまり一般的ではありません。
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合成方法
アンモニア水に過酸化水素とヨウ素を加えて蒸発乾固する
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純化方法
The iodide crystallises from EtOH on addition of ethyl iodide, and is very hygroscopic. Store it in the dark. Its solubility is 177g in 100g of H2O at 25o. [Schmeisser in Handbook of Preparative Inorganic Chem (Ed. Brauer) Academic Press Vol I p 289-290 1963.]