去痰薬は粘液作動薬（MucokineticDrugs）とも呼ばされ，痰を薄くし，粘度を低下させ，気道の粘膜の繊毛の運動を速め，痰の輸送機能を改善することができる薬物である。去痰薬は痰の除去に役立ち，気道内を滑らかにすると同時に，咳を止めかつ喘息を緩和するという効果を間接に果たし，感染の制御に役立ち，重要な対症療法である。去痰薬は以下の三つの種類に分けられる：①吐き気を引き起こす去痰薬。経口投与後に胃粘膜を刺激して軽度の吐き気を引き起こし，胃の迷走神経を通して，気管支腺の分泌液の増加を促進し，痰を薄くして排出しやすく，この種類の薬物は塩化アンモニウム、桔梗、ヒメハギ等を含む；②刺激性去痰薬。揮発性物質を熱水に添加し，その蒸気を吸入し，気道の粘膜を刺激し，粘膜の充血を引き起こし，気道に湿りを与え，痰を薄くして排出しやすく，この種類の薬物はユーカリ油、グアヤコール等を含む；③粘液溶解薬。痰中の粘液成分を変化させ，痰の粘着度を低下させ，この種類の薬物はアセチルシステイン等を含む。

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