脱水症治療薬は浸透性利尿薬とも呼ばされる。それは体内で代謝されにくく又はわずかに代謝され，そのまま腎で排出される低分子物質の一種である。静脈内注射後に血漿と尿細管液の浸透圧を引き上げ，脱水効果と浸透性利尿効果を果たす。尿中のナトリウムイオン、塩素イオン等の排出を著しく増加させないため，全身性浮腫症の治療に適用しない。脱水症治療薬は主に脳炎、脳の外傷及び塩中毒の後期に現れる脳浮腫を治療するために用いられ，これにより脳内の圧力を減少させかつ神経症状を緩和する。脱水症治療薬はさらに脊髄の外傷性浮腫及び他の組織の浮腫に用いられる。脱水症治療薬はマンニトール、ソルビトール、高張ブドウ糖液、尿素等を含む。