フェノールレッド

化学名:フェノールレッド

CAS番号.143-74-8

英語名:Phenol Red

CBNumberCB3780134

MFC19H14O5S

MW354.38

MOL File143-74-8.mol

别名

フェノールレッド

フェノールレッド (0.04% 水溶液)

フェノールレッド 0.1% (約20% エタノール溶液)

フェノールレッド物理性質

融点	>300 °C
沸点	>300°C
比重(密度)	1.445 Mg m-3
屈折率	1.5300 (estimate)
闪点	>300°C
貯蔵温度	no restrictions.
溶解性	1 M NaOH: 可溶性 1 mg/mL
外見	個体
酸解離定数(Pka)	7.9(at 25℃)
色	赤
PH	6.8～8.4
酸塩基指示薬変色域(pH)	6.6(YELLOW)-8.0(RED)
臭い (Odor)	無臭
水溶解度	0.77g/L
極大吸収波長 (λmax)	557nm, 558nm, 360nm, 423nm, 433nm
Merck	14,7247
BRN	326470
主な用途	Display device, sol-gel matrix, photoreceptors, fuel cells, waveguides, paints, detergents, cosmetics, antiperspirant composition, diapers, screening bacteria, detecting viable cells, diagnosis of urogenital ureaplasmosis, treatment of pathogen infections, amyloid-associated diseases, glaucoma, pulmonary hypertension, asthma, chronic obstructive pulmonary disease, erectile dysfunction, Raynaud’s syndrome, heparin overdose, vulvodynia, wound healing, psychoactive drugs, evaluating dental caries activity
InChIKey	BELBBZDIHDAJOR-UHFFFAOYSA-N
LogP	3.020
CAS データベース	143-74-8(CAS DataBase Reference)
EPAの化学物質情報	Phenol Red (143-74-8)

安全性情報

主な危険性	Xi,C
Rフレーズ	36/37/38-34
Sフレーズ	37/39-26-45-36/37/39-27
WGK Germany	3
RTECS 番号	SJ7490000
TSCA	Yes
HSコード	29349990
毒性	LD50 orl-rat: >600 mg/kg CTOXAO 4(2),185,71
化審法	(4)-271
安衛法	57,57-2

危険有害性情報のコード(GHS)

フェノールレッド価格

製品番号	包装	価格	製品説明	購入
富士フイルム和光純薬株式会社(wako) W01ALF016294	100g	￥63100	フェノールレッド, ACS	購入
富士フイルム和光純薬株式会社(wako) W01AFAB21710	10g	￥9450	フェノールレッド	購入
東京化成工業 P0100	1g	￥1900	フェノールレッド	購入
東京化成工業 P0100	25g	￥4700	フェノールレッド	購入
関東化学株式会社(KANTO) 32085-60	1g	￥3000	フェノールレッド	購入

MSDS Information

フェノールレッド化学特性,用途語,生産方法

外観
黄みの赤色～赤色, 澄明～わずかな微濁の液体
溶解性
水及びエタノール、アセトン等の有機溶媒と任意の割合で混和する。
解説

フェノールスルホンフタレイン,鮮赤色～暗赤色の結晶性粉末．空気中で安定である．無臭．水，有機溶媒に難溶，アルカリ水溶液に易溶．酸塩基指示薬として用いられる．変色域は pH 6.8(黄色)～8.4(赤色)．ナトリウム塩は腎機能検査薬として用いられる．
森北出版「化学辞典（第2版）
用途
ｐH測定用、中和滴定用指示薬(強塩基-弱酸系)。
効能
診断補助薬 (腎機能判定)
製造
フェノールスルホンフタレイン,フェノールレッドともいう．o-スルホ安息香酸無水物とフェノールとを加熱反応させて合成する．
商品名
フェノールスルホンフタレイン (アルフレッサファーマ); フェノールスルホンフタレイン (第一三共)
説明
Phenol red belongs to the class of triphenylmethane dyes and is widely used in the textile industry.
化学的特性
dark red powder
使用
Phenol red is used as a non absorbed marker in gravimetric method. It is a pH indicator used in cell biology laboratories and in home swimming pool test kits. It is used to check the kidney function based on the excreted phenol red by colorimetric method.
定義
ChEBI: 3H-2,1-Benzoxathiole 1,1-dioxide in which both of the hydrogens at position 3 have been substituted by 4-hydroxyphenyl groups. A pH indicator changing colour from yellow below pH 6.8 to bright pink above pH 8.2, it is commonly used as an indicator in cell cultures and in home swimming pool test kits. It is also used in the (now infrequently performed) phenolsulfonphthalein (PSP) test for estimation of overall blood flow through the kidney.
主な応用
Phenol red solution has been used:
As a tracer dye for microinjection of zebrafish eggs.
As a component of the mMW medium for preparation of mouse embryos.
In the preparation of versene-ethylenediamine tetraacetic acid (EDTA) solution.
製造方法
Phenol red is prepared in Dulbecco′s Phosphate Buffered Saline.
安全性

フェノールレッドの安全性

GHSでは、皮膚腐食性 / 刺激性では区分2、眼に対する重篤な損傷性 / 刺激性では区分2Aに分類されています。皮膚や眼に付着した場合は、直ちに多量の水で洗い流し、刺激等が続く場合は医師の診断、手当てを受ける必要があります。

急性毒性や発がん性、生殖毒性、特定標的臓器毒性 (単回・反復暴露) は確認されていません。また、環境に対する毒性、有害性も確認されていない状況です。廃棄時は、関連法規ならびに地方自治体の基準に従って廃棄を行います。
保管方法

1. フェノールレッドの取扱方法

作業者は、呼吸器保護具、保護手袋、保護眼鏡、長袖作業衣し、必要に応じて保護面、保護長靴を着用する必要があります。また、取扱い中は飲食、喫煙をせず、取扱後は手をよく洗います。

作業場は、換気装置を設置し、局所排気または全体換気が必要です。そのほか、粉じん、ミスト、蒸気、ガスの発生を防止し、粉じんの堆積を防ぐ対策を行います。

湿気、水、高温体、強酸化剤、日光などで分解する可能性があるため、接触を避けて取扱います。

2. フェノールレッドの保管

製品が他の物質に汚染されないよう清潔な場所で保管し、光の暴露や高温多湿を避けます。容器は密閉し冷暗所にj保管します。

保管容器は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ガラスなどを使用し、食料や飼料などとは離して保管します。
使用用途

1. pH指示薬

フェノールレッドは、その溶液が中性で黄色に、アルカリ性で赤色に呈する特徴から、として用いられています。pHの変色域は、pH6.8で黄色〜pH8.4で赤色です。この性質を利用して、化学実験や、生化学分析などの用途に広く利用されています。

2. 細胞培養

フェノールレッドの、中性付近で赤色、酸性よりになると黄色、アルカリ性よりになると赤紫色になる性質を利用して、細胞培養の分野でも利用されています。

一般的に多くの細胞は、pH7.0付近の中性条件を好みます。培地の色を確認することで、細胞の状態を予測することが可能となります。

培地が黄色のときは、細胞数が多すぎる、またはカビ、バクテリアが繁殖していることを予測可能です。赤紫色に変化した場合は、なんらかの原因によって培養時のCO₂濃度が低下していることを予測できます。

3. 腎機能検査

フェノールレッドは、生体内で分解されず、通常はほぼ100%尿中に入り、尿より体外に排出されます。そのため、フェノールレッドは、腎機能検査にも使用されます。

通常尿のpHは6.0前後であることから、基準値より低い場合は、栄養不足、発熱、糖尿病の可能性があり、高い場合は尿路感染症の可能性があることを予測することができます。
安全性プロファイル
Moderately toxic by ingestion and intravenous routes. Mutation data reported. When heated to decomposition it emits toxicvapors of SOx.
酵素阻害剤
This pH-indicating dye (FW = 354.38 g/mol; CAS 143-74-8; pKa = 7.9; yellow < pH 6.8; red > pH 8.4), also known as phenolsulfonphthalein and sulfophthalein, is a diagnostic aid for evaluating renal function. A typical stock indicator solution is 0.1 g phenol red in 28.2 mL 10 mM NaOH and 221.8 mL water. Target(s): aldehyde reductase; glutaminase; gglutamyl transpeptidase; glutathione S-transferase; 4- methyleneglutaminase; phosphate uptake; thromboxane A2/prostaglandin H2 receptor; and thyroglobulin iodination.
特徴

フェノールレッドは、分子量354.38、CAS登録番号143-74-8の有機化合物です。

1. 物理的性質

300℃以上で分解する性質を持ち、沸点、分解温度、引火点に関するデータはありません。また、密度、蒸気圧、爆発範囲、粘度に関するデータもありません。

2. 化学的性質

水への溶解度は約1g/1300mLであり、ほとんど溶けません。また、エタノールにやや溶け、ジエチルエーテルにはほとんど溶けません。薄い水酸化ナトリウム溶液に溶けます。

通常の取扱条件において安定ですが、光の暴露により徐々に分解する性質があります。また強酸化剤と接触すると激しく反応することがあります。

一酸化炭素、二酸化炭素、硫黄酸化物などの危険有害分解生成物を発生する可能性があるため、日光、光、高熱、強酸化剤との接触を避ける必要があります。

フェノールレッド上流と下流の製品情報

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2. 細胞培養

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