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駆虫薬

腸内寄生虫駆除薬はヒトの腸に寄生する寄生虫(主に蠕虫類である)を駆除できる薬物であり,回虫駆除薬(例えばクエン酸ピペラジン)、蟯虫駆除薬(例えばピルビニウムエンボネート)、鉤虫駆除薬(例えばアルベンダゾール)、鞭虫駆除薬(例えばヘキサメチルメラミン)、条虫駆除薬(例えばリュウゲソウ)等を含む。そのうちある薬物例えばピランテル、チアベンダゾール、アルベンダゾール、レバミゾール等は腸内寄生虫に起因する複数の感染症に対していずれも有効であり,そのため広域スペクトル腸内寄生虫駆除薬と呼ばされる。腸内寄生虫駆除薬の作用原理は主に以下のとおりである:①寄生虫の神経、筋肉系に作用し,これにより寄生虫の筋肉は緊張性けいれんと弛緩性麻痺が発生し,寄生虫は腸壁に吸着する能力を失い,腸の動きとともに体外に排出し,多くの腸内寄生虫駆除薬はいずれもこの効果を有する;②酵素の活性に影響を及ばし,例えばピルビニウムエンボネートは蠕虫の糖を輸送する酵素系を抑制することができ,これにより糖代謝の異常を引き起こす;③寄生虫本体を消化し,例えばライガンは生きている寄生虫の組織を直接に消化することができる。