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抗ヒスタミン薬

抗ヒスタミン薬はヒスタミン受容体を可逆的に占有し,ヒスタミンと受容体の結合を拮抗的に切断することにより,抗ヒスタミン作用を果たす薬物である。ヒスタミン受容体はH1とH2という2種類を有し,それに応じて抗ヒスタミン薬は以下の2種類を有する:H1受容体アンタゴニスト,例えば抗過敏症作用を備えるジフェンヒドラミン等;H2受容体アンタゴニスト,例えば胃酸分泌抑制作用を備えるシメチジン等。
抗ヒスタミン薬は臨床応用の範囲が広く,主に以下の疾患に用いられる:①皮膚と粘膜のアレルギー性疾患;②気管支ぜんそく;③乗り物酔いと嘔吐の防除;④鎮静と催眠に用いられる。妊婦はどのように抗ヒスタミン薬を安全に使用することについて明確なガイドラインがまだない。一般的に,このような薬物は胎児への催奇形性がまだに明らかでないが,出産前の2周内で使用すれば,新生児がレンズを生成した後に線維組織を形成する。