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外観
無色~ほとんど無色透明液体
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種類
イソブチルビニルエーテルは、工業用薬品及び研究開発用試薬製品として販売されています。研究開発用試薬製品としては5mL , 25mL , 250mL , 500mL , 5g , 25gなどの容量の種類で提供される薬品です。室温もしくは冷蔵で保管される試薬製品であり、メーカーによって取り扱いが異なります。安定剤としてトリヘキシルアミンが含まれている場合があります。
工業用では100g , 1kg , 25kg , 150kgなどの容量の種類があり、ドラム缶などで提供されます。工業的用途は、主に有機合成原料やコーティング剤などです。
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性質
イソブチルビニルエーテルは、分子内にオレフィン構造を含むため、熱、光などの影響や過酸化物などの重合開始剤との接触により重合することがあるとされます。
アルカリに対しては安定ですが、酸による加水分解を受ける他、ルイス酸存在下では重合反応を起こす物質です。酸性条件においてアルコールと反応すると、が生じます。
また、引火点は-15℃と低く、自然発火点は195℃です。保管の際は、熱、火花、裸火、静電放電、光などの条件を避け、酸化剤との混触を避ける必要があります。
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用途
粘性液状ポリマーは粘着性接着剤へのブレンド用 弾性固形ポリマーは感圧接着剤用、 塩化ビニルとの共重合体は船舶用,防さび用,石材,コンクリート用,ポリオレフィン用等の塗料樹脂に用いられる。 またアリルビニルエーテルとの共重合体はアリル基の酸化重合の後に硬化する アクリル酸メチル,アクリロニトリルとの三元共重合体も市販されている。
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合成
イソブチルビニルエーテルは、とのレッペ反応によって合成することが可能です。
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化学的特性
Colorless liquid. Very
slightly soluble in water; soluble in alcohol and
ether; easily polymerized.
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使用
Isobutyl vinyl ether is use in preparation method and formula of bulk polymerized Chloroether resin.
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一般的な説明
A clear colorless liquid. Flash point 15°F. May polymerize if contaminated or subjected to heat. If polymerization take place inside a container, the container may violently rupture. Vapors are heavier than air.
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空気と水の反応
Highly flammable. Less dense than water and very slightly soluble in water. Tends to form explosive peroxides when exposed to air. When ethers containing peroxides are heated (distilled) they can detonate [Lewis, 3rd ed., 1993, p. 728].
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反応プロフィール
Isobutyl vinyl ether is a colorless, moderately toxic liquid, highly flammable. A very dangerous fire hazard when exposed to heat, flame or strong oxidizing agents. Highly explosive in the form of vapor when exposed to open flame or sparks.
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健康ハザード
Inhalation or contact with material may irritate or burn skin and eyes. Fire may produce irritating, corrosive and/or toxic gases. Vapors may cause dizziness or suffocation. Runoff from fire control may cause pollution.
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火災危険
HIGHLY FLAMMABLE: Will be easily ignited by heat, sparks or flames. Vapors may form explosive mixtures with air. Vapors may travel to source of ignition and flash back. Most vapors are heavier than air. They will spread along ground and collect in low or confined areas (sewers, basements, tanks). Vapor explosion hazard indoors, outdoors or in sewers. May polymerize explosively when heated or involved in a fire. Runoff to sewer may create fire or explosion hazard. Containers may explode when heated. Many liquids are lighter than water.
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使用用途
イソブチルビニルエーテルは、主に有機合成原料として使用されている物質です。製造物は医薬品、可塑剤、腐食防止剤など様々な分野で使用されています。
また、重合によって生成するポリマー類も産業用途で用いられています。ホモポリマーは、、ペイント、ワニス、、グリース、エラストマーなどに用いられます。また、オレフィンやシロキサン、ジイソシアネートなどを共重合成分とするコポリマーは、接着剤、コーティング剤、繊維仕上剤、潤滑油添加剤などの用途で使用される物質です。親和性、親水性、塑性等を与え、作業性、染色性、強度、柔軟性、透明性、光沢などを向上させる作用があります。
との共重合体は、塗料樹脂に使用されることが多く、この塗料樹脂は船舶、防さび、・コンクリート、など、多岐にわたって使用されている物質です。それ以外では、アリルビニルエーテルとの共重合体、やとの三元共重合体なども市販され、利用されています。
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危険
イソブチルビニルエーテルは、前述の通り、引火点が低く、引火性の高い物質です。裸火などの火気から遠ざける他、防爆型の電気機器、換気装置、照明機器を使用するなどの対策を取る必要があります。また、皮膚刺激性・眼刺激性が指摘されている物質でもあります。保護手袋、保護眼鏡などの適切な保護具を用いた取り扱いが必要です。
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概要
イソブチルビニルエーテル (Isobutyl vinyl ether) とは、化学式 C6H12Oで表され、エーテル結合を有する有機化合物です。
別名には、1-エテンオキシ-2-メチルプロパン、イソブトキシエテン、ビニルイソブチルエーテルなどの名称があります。CAS登録番号は、109-53-5です。
分子量100.16、融点-132℃、沸点83℃であり、常温では無色透明の液体です。エーテル類特有の甘い香りを放つ特徴があります。密度は0.77g/mLであり、水にはほとんど溶けません。エーテル、、、アルコールに溶けやすい性質です。
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純化方法
Wash the ether three times with equal volumes of aqueous 1% NaOH, dry with CaH2, reflux it with sodium for several hours, then fractionally distil it from sodium. [Beilstein 1 IV 2054.]
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Properties and Applications
Isobutyl vinyl ether (IBVE) has a carbon–carbon double bond and is chemically active. It can react with a wide variety of substances to form various derivatives. IBVE is stable to alkalis but readily hydrolyzes to isobutanol and acetaldehyde under acidic conditions. Therefore, it is often stabilized by addition of a small amount of base such as triethanolamine.