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血液量の膨張剤

血液量増加剤は血液量を速やかに増加させることにより,生体が急性出血、大面積の火傷、激しい嘔吐等に起因する循環血液量が低下するため引き起こしたショックを克服する製剤である。グルコース生理食塩水は血液量を補充することができるが,持続時間が短い。それに血液製剤(例えば全血、血漿等)の供給源が制限され,長期にわたって貯蔵することができないため,人工的に合成される血液量増加剤を用いる必要がある。血液量増加剤の基本的な要件は血液のコロイド浸透圧を維持することができ,効果が長く,毒性がなく,抗原性と発熱性を備えないということである。現在よく使用される血液量増加剤はデキストランである。