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薬物規制酸塩基平衡

【分類】二種類に分けられる:①アシドーシス治療用薬物:重炭酸ナトリウム、乳酸ナトリウム等を常用する;②アルカローシス治療用薬物:塩化アンモニウム等を常用する。
【作用機序】酸塩基平衡を崩す原発性疾患の病因によって酸塩基平衡の崩しを以下の四つの基本的なタイプに分けることができる:原発性要因が代謝である場合に,代謝性アシドーシスと代謝性アルカローシスである。原発性要因が呼吸である場合に,呼吸性アシドーシスと呼吸性アルカローシスである。代謝性アシドーシスとは細胞外液中のH+が多すぎることであり,それはH+の生成量が多すぎ,又はHCO3-が低下するため引き起こされる。代謝性アシドーシスの治療とは主に静脈内投与後に血漿中のHCO3-の濃度を引き上げ,水素イオンを中和することにより,アシドーシスを修正するということである。代謝性アルカローシスとは細胞外液中のHCO3-が多すぎることであり,それはH+が低下し,又はHCO3-の生成量が多すぎるため引き起こされる。代謝性アルカローシスの治療とは主に静脈内投与後に血漿中のHCO3-の濃度を引き下げることにより,アルカローシスを補正するということである。呼吸性アシドーシスは肺胞の換気機能が低下し,肺胞中のPaCO2が上がり,血液中のH2CO3の濃度が上がり,pHが低下するため引き起こされる。pHが急に低下しないと,一般的にアルカリ性薬物を使わず,主に患者の換気機能を改善し,これにより呼吸性アシドーシスを治療する。呼吸性アルカローシスは過換気のため,CO2の排出量が増加し,血液中のCO2の含有量が低下し,pHが上がって引き起こされる。主に原発性疾患を積極的に治療し,過換気度を制御することにより,呼吸性アルカローシスを治療する。
【臨床応用】酸塩基平衡の崩しを補正するために用いられる。アシドーシスとアルカローシスの治療はいずれも基本的病因の治療及びアシドーシスとアルカローシスの補正という二部分に分けられる。酸塩基平衡の崩しの補正は行き過ぎることができず,治療しながらその反応を観察する必要があり,治療過程で緻密に観察することが大切である。