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リンコサミド薬

[薬物の分類]該系薬物はリンコマイシン及びその半合成誘導体のクリンダマイシンという二つの種類を有する。
[作用機序] リンコマイシン系は主に細菌リボソームの50sサブユニットに作用し,ペプチド鎖の伸長を抑制し,細菌のタンパク質の合成を阻害し,成長期静菌剤に属する。その抗菌スペクトルはエリスロマイシンと類似して狭く,抗菌スペクトルは主に以下を含む:①ブドウ球菌属(ペニシリン耐性株を含む)、連鎖球菌、ジフテリア菌、炭疽菌等のグラム陽性菌。②嫌気性菌はバクテロイデスフラジリス、フソバクテリウム属、ペプトコッカス属、ペプトストレプトコッカス属、クロストリジウム・パーフリンジェンス等。③好気性グラム陰性菌例えばインフルエンザ菌、ナイセリア属及びマイコプラズマ属はいずれも本薬物に対して耐薬品性を有する。細菌はリンコマイシンとクリンダマイシンとの間で完全な交差耐性を有し,エリスロマイシンとの間で一部の交差耐性を有する。
[臨床応用]本薬物は主に嫌気性菌とグラム陽性球菌によって引き起こした各種の感染の治療に用いられ,例えば肺炎、心内膜炎、蜂巣炎、丹毒、尿路感染症等,特に嫌気性菌に起因する感染及び黄色ブドウ球菌に起因する骨髄炎の治療に適用する。