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酸性染料

酸性染料とは分子構造中でスルホン酸基、カルボキシル基又はヒドロキシ基等の可溶性基を含有し,酸性又は中性染浴で染色する必要がある染料である。化学構造によってモノアゾ系、トリフェニルメタン系、アントラキノン系、酸素アントラセン系、ニトロソ基系及びピラゾロン系等に分けられる。酸性染料は用途が広く,主にタンパク質繊維(例えば羊毛、絹)とポリアミド繊維の染色に用いられ,ポリアミド繊維、タンパク質繊維等に対して直接性を有し,酸性溶液中で染色する必要がある。主にナイロン、羊毛、皮革、絹等の染色に用いられる。紙の染色分野で酸性染料の応用と普及は直接染料又は塩基性染料に遠く及ばない。
酸性染料は染料分子構造と染色条件によって強酸性染料、弱酸性染料、酸性媒染染料、酸性金属錯体染料及び中性染料に分けられる。酸性染料は主に羊毛、絹、皮革及びナイロン等の染色に用いられ,色艶が鮮やかで,色相が完全である。
強酸性染料は染料分子が小さく,羊毛繊維への親和性が低く,強酸性染浴(pH≤4)中で染色する必要があり,色艶が鮮やかで,均染性に優れる。化学構造タイプはモノアゾ系、アントラキノン系、トリアリールメタン系及び酸素アントラセン系等に分けられる。例えば:酸性淡黄色2G(C. I. アシッドイエロー),アシッドブルーアントラキノン(C. I. アシッドブルー25),アルファズリンA(C. I. アシッドブルー7)及びアシッドローズレッドB(C. I. アシッドレッド)等。
弱酸性染料は強酸性染料と比較して分子構造が複雑であり,分子全体に含まれる水溶性基が少なく,羊毛繊維への親和性が強く,弱酸性又は中性に近づく染浴で染色することができる。染色時に酸性染料の陰イオンが羊毛分子の陽イオンとイオン結合する以外に,さらに両者の分子間の非極性ファンデルワールス力によって結合する。そのため弱酸性染料は均染性が好ましくなく,洗濯堅牢度が良好であり,粉砕酸性染料とも呼ばされる。化学構造タイプはモノアゾ系及びアントラキノン系を主とする。例えば:弱酸性黒BR(C. I. 酸性黒24)、弱酸ブリリアントブルーRAW(C. I. アシッドブルー80)。
酸性媒染染料で染色する時に金属媒染剤(クロム塩)で処理された後に繊維でクロム化合物染料を生成し,染料の耐光堅牢度と湿潤堅牢度を向上させることができる。処理後の染料製品は色相が暗く,色光を制御しにくく,配色しにくく,染色のプロセスが複雑である。
 酸性金属錯体染料はある遷移金属元素(例えば銅、クロム、コバルト等)とともに内部錯体を生成することができる酸性染料である。酸性金属錯体染料は染料が先に錯化剤とともに金属錯体染料を生成し,そして染色を行い,それに対して媒染染料は先に染色を行い,そして繊維で金属錯体染料を生成し,それは酸性金属錯体染料と酸性媒染染料との相違点である。そのうち前者の染色プロセスがシンプルである。