トリプロピレン グリコール

危険有害性情報のコード(GHS)

• 絵表示(GHS)

  

• 注意喚起語

  Warning

• 危険有害性情報

  H303：飲み込むと有害のおそれ

  H315：皮膚刺激

  H319：強い眼刺激

• 注意書き

  P264：取扱い後は皮膚をよく洗うこと。

  P264：取扱い後は手や顔をよく洗うこと。

  P280：保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用するこ と。

トリプロピレン グリコール 価格

トリプロピレン グリコール 化学特性,用途語,生産方法

• 外観

  無色～ごくうすい黄色, 澄明の液体

• 定義

  本品は、次の化学式で表される有機化合物である。

• 溶解性

  水, エタノール, エーテルに可溶。水、エタノール及びアセトンに溶けやすい。

• 解説

  トリプロピレングリコールとは、グリコールの一種で、分子内に水酸基 (-OH) を2つ有する化合物です。

  自然界には存在せず人工的に合成されて作られます。トリプロピレングリコールの分子構造に類似している物質として、プロピレングリコールまたはが挙げられます。トリプロピレングリコールは、ジプロピレングリコールに対してさらにが結合したような分子構造を有します。

  トリプロピレングリコールは、常温で液体であり無色透明です。引火性のある液体であるため、火気から遠ざける必要があります。消防法では、第4類引火性液体、第三石油類水溶性液体に該当します。

• 用途

  潤滑油?カッティングオイル原料、ポリウレタン?アクリル酸エステル中間体原料、塗料?インキ溶剤、不凍液、飼料添加剤、ポリエステル樹脂の中間原料、水溶性油剤の溶剤

• 構造

  トリプロピレングリコールは、3つのプロピレングリコールがエーテル結合を介して直列に結合したような構造です。具体的には、中間のプロピレングリコールの両端部の-OH基が、エーテル結合となって残りの2つのプロピレングリコールとそれぞれ結合しているような分子構造を有します。分子鎖の両端部にそれぞれ1つの-OH基があるためジオール類の一種です。

  分子式で単純に示すとHO (C3H6O) 3Hとなりますが、カッコ内の部分は直鎖ではなく、一般的には分岐鎖です。より詳細に表記すると、CH3CHOHCH2OCH (CH3) CH2OCH (CH3) CH2OHとなります。分子鎖の両端部にそれぞれ-OHがあり、両端部の間には2つのエーテル結合が炭化水素を挟んで配置された分子構造です。

• 化粧品の成分用途

  保水剤、乳化安定剤、酸化防止剤

• 化学的特性

  Tripropylene glycol is a water-white liquid. Soluble in water, methanol, ether. Combustible. One of its unique features is its combination of water-solubility and good solubility for many organic compounds. Because of high boiling point and low volatility it is used in the formulation of textile soaps, lubricants, cutting oils, and similar applications.

• 使用

  Tripropylene glycol is used for textile soaps, lubricants, cutting oils and greases. It acts as an intermediate in the preparation of urethanes. It is also used as a solvent in coatings and inks. It is utilized as varnish removers, emulsifiers and hydraulic fluids. As an additive, it is used for carburetor fuels. It is involved as a cooling media as well as an active ingredient of plasticizers.

• 反応プロフィール

  Tripropylene glycol is a ether-alcohol derivative. The ether being relatively unreactive. Flammable and/or toxic gases are generated by the combination of alcohols with alkali metals, nitrides, and strong reducing agents. They react with oxoacids and carboxylic acids to form esters plus water. Oxidizing agents convert alcohols to aldehydes or ketones. Alcohols exhibit both weak acid and weak base behavior. They may initiate the polymerization of isocyanates and epoxides. May attack some forms of plastics [USCG, 1999].

• 健康ハザード

  Non-irritating; no symptoms observed by any exposure route.

• 火災危険

  Special Hazards of Combustion Products: Acrid fumes of acids and aldehydes may form in fires.

• 使用用途

  トリプロピレングリコールの使用用途は、各種や各種アクリル酸エステルの中間体原料、塗料やインキの溶剤、不凍液、ポリエステル樹脂の中間原料などです。トリプロピレングリコールは、別の化合物を合成するための原料としても使用されます。トリプロピレングリコールが出発原料となって合成される化合物として、トリプロピレングリコールジアクリレートなどが挙げられます。

  他にもトリプロピレングリコールは、プロピレングリコールまたはジプロピレングリコールと同様に、化粧品原料として使用されます。トリプロピレングリコールは、保湿や防腐を目的として使用される場合が多いプロピレングリコールと異なり、保水性または乳化安定性の効果を発揮させる目的で使用されます。

  トリプロピレングリコールは、比較的安全性が高く毒性が低い物質ですが、アルコール過敏症の方などが使用するとまれに皮膚トラブルが発生する場合があるため注意が必要です。

• 化学反応性

  Reactivity with Water No reaction; Reactivity with Common Materials: May attack some forms of plastics and elastomers; Stability During Transport: Stable; Neutralizing Agents for Acids and Caustics: Not pertinent; Polymerization: Not pertinent; Inhibitor of Polymerization: Not pertinent.

• 特徴

  トリプロピレングリコールの特徴は、分子内に水酸基 (-OH) およびエーテル基 (-O-) の両方を有するため、比較的親水性が高い点にあります。言い換えると、トリプロピレングリコールは極性の高い有機化合物です。そのため、油と水の中間のような性質を有しています。

  トリプロピレングリコールは、水と完全に混ざり合って溶解します。アルコールなどの極性有機溶媒にも溶解しやすい物質です。極性が高いため、沸点は高く約270℃です。融点は-30℃以下であるため氷点下になっても固体にならず液体のままです。

• 製造方法

  トリプロピレングリコールの製造方法

  トリプロピレングリコールは、プロピレングリコールまたはジプロピレングリコールと同様に、一般的にはプロピレンオキサイドから製造されます。詳しくは、水の存在下でプロピレンオキサイドを開環させることによって得られます。この製造法ではプロピレングリコールが主産物として得られる一方で、トリプロピレングリコールは副産物として得られます。

  したがって、トリプロピレングリコールは必ずしも多量に製造されているわけではありません。プロピレンオキサイドを3つだけ結合させるように反応が起こればトリプロピレングリコールを効率的に製造できますが、反応を完全に制御することは困難です。

トリプロピレン グリコール 上流と下流の製品情報

トリプロピレン グリコール 生産企業

Global(283)Suppliers

トリプロピレン グリコール スペクトルデータ(¹HNMR、IR1、Raman)

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