コカイン·塩酸

危険有害性情報のコード(GHS)

• 絵表示(GHS)

  

• 注意喚起語

  Danger

• 危険有害性情報

  H301：飲み込むと有毒

  H317：アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ

  H360：生殖能または胎児への悪影響のおそれ

• 注意書き

  P261：粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避ける こと。

  P264：取扱い後は皮膚をよく洗うこと。

  P264：取扱い後は手や顔をよく洗うこと。

  P270：この製品を使用する時に、飲食または喫煙をしないこ と。

  P272：汚染された作業衣は作業場から出さないこと。

  P280：保護手袋/保護衣/保護眼鏡/保護面を着用するこ と。

  P301+P310：飲み込んだ場合：直ちに医師に連絡すること。

  P302+P352：皮膚に付着した場合：多量の水と石鹸で洗うこと。

  P321：特別な処置が必要である（このラベルの．．． を見よ）。

  P330：口をすすぐこと。

  P333+P313：皮膚刺激または発疹が生じた場合：医師の診断/手当てを 受けること。

  P363：汚染された衣類を再使用す場合には洗濯をすること。

  P405：施錠して保管すること。

  P501：内容物/容器を．．．に廃棄すること。

コカイン·塩酸 化学特性,用途語,生産方法

• 外観

  本品は無色の結晶又は白色の結晶性の粉末である．
  本品は水に極めて溶けやすく，エタノール(95)又は酢酸 (100)に溶けやすく，無水酢酸に溶けにくく，ジエチルエー テルにほとんど溶けない．

• 効能

  表面麻酔薬, 麻薬

• 商品名

  コカイン塩酸塩 (塩野義製薬); コカイン塩酸塩 (武田薬品工業)

• 確認試験

  (１) 本品の0.01mol/L塩酸試液溶液(1→10000)につき，紫 外可視吸光度測定法〈2.24〉により吸収スペクトルを測定し， 本品のスペクトルと本品の参照スペクトル1を比較するとき， 両者のスペクトルは同一波長のところに同様の強度の吸収を 認める．また，本品の0.01mol/L塩酸試液溶液(1→50000)に つき，紫外可視吸光度測定法〈2.25〉により吸収スペクトル を測定し，本品のスペクトルと本品の参照スペクトル2を比 較するとき，両者のスペクトルは同一波長のところに同様の 強度の吸収を認める．
  (２) 本品を乾燥し，赤外吸収スペクトル測定法〈2.25〉の 臭化カリウム錠剤法により試験を行い，本品のスペクトルと 本品の参照スペクトルを比較するとき，両者のスペクトルは 同一波数のところに同様の強度の吸収を認める． (３) 本品の水溶液(1→50)は塩化物の定性反応(2)〈1.09〉を 呈する．

• 定量法

  本品を乾燥し，その約0.5gを精密に量り，無水酢酸／ 酢酸(100)混液(7：3)50mLに溶かし，0.1mol/L過塩素酸で滴 定〈2.50〉する(電位差滴定法)．同様の方法で空試験を行い， 補正する．

• 純度試験

  (１) 酸 本品0.5gを水10mLに溶かし，メチルレッド試液 1滴を加え，0.01mol/L水酸化ナトリウム液で中和するとき， その消費量は1.0mL以下である．
  (２) シンナミルコカイン 本品0.10gを水5mLに溶かし， 薄めた硫酸(1→20)0.3mL及び0.02mol/L過マンガン酸カリウ ム液0.10mLを加えるとき，液の赤色は30分以内に消えない．
  (３) イソアトロピルコカイン 本品0.10gをビーカーにと り，水30mLに溶かし，この液5mLを試験管に分取し，先の ビーカーには水30mLを追加し，試験管にはアンモニア試液 1滴を加えて振り混ぜ，沈殿が凝結したとき，水10mLを加 えて先のビーカーに入れ，試験管を水10mLで洗い，洗液は ビーカーに合わせ，アンモニア試液3滴を加え，穏やかに振 り混ぜるとき，結晶性の沈殿を生じ，次に1時間放置すると き，上層液は澄明である．

• 乾燥減量

  1.0％以下(1g，105℃，4時間)．

• 解説

  コカイン，南アメリカのペルーおよびボリビア原産のコカノキの葉に含まれるアルカロイド。コカイン塩酸塩として局所麻酔の目的で使用される。無色の結晶または白色の結晶性粉末で、においはない。主として眼科、耳鼻咽喉(いんこう)科で表面麻酔に用いる。毒性が強く習慣性となりやすいため、麻薬に指定されている。大量使用による急性中毒では、めまい、顔面蒼白(がんめんそうはく)、散瞳(さんどう)などに始まり酩酊(めいてい)状態に陥り、精神錯乱、幻覚、幻聴、失神などがみられ、呼吸困難や虚脱をおこして死亡する。現在ではリドカインなどの合成局所麻酔剤が繁用され、コカインはこの目的ではあまり用いられなくなった。また、乱用薬物として問題となっている「クラック」は、コカインを少し加工してコカイン塩基とした不純物の多いものである。粒、粉末、塊状などさまざまな形態があり、吸煙で使用される。

• 説明

  Cocaine (hydrochloride) (Item No. 22165) is an analytical reference standard categorized as a tropane. Cocaine has a high potential for abuse and has been found in samples seized by law enforcement. Cocaine is regulated as a Schedule II compound in the United States. This product is intended for research and forensic applications.

• 化学的特性

  White Solid

• 使用

  Inhibits the dopamine, norepinephrine, and serotonin transporters. Unlike amphetamines, it has no effect on catecholamine release. Controlled substance. Anesthetic (local)

• 定義

  ChEBI: The hydrochloride salt of cocaine. It is a local anesthetic and vasoconstrictor and is clinically used for that purpose, particularly in the eye, ear, nose, and throat. It also has powerful central nervous system effects similar to the amphetamines and is drug of abuse.

• 生物活性

  Competitive inhibitor of monoamine neurotransmitter transporters. Inhibits dopamine (DAT), serotonin (SERT) and noradrenalin (NET) transporters with K i values are 267, 392 and 872 nM respectively. Psychostimulant.

コカイン·塩酸 上流と下流の製品情報

53-21-4, コカイン·塩酸 キーワード