ポリマー及びその製品例えばプラスチック、ゴム、合成繊維等は使用と貯蔵過程において，環境からの影響のため，熱、酸素、水、媒体、光、微生物等の総合的な作用下で，その化学組成と構造は一連の変化が発生し，物理的特性も劣化し，例えばべたつきが生じ、硬くなり、脆くなり、凝り、割れ、変色し又は強度が失い，これらの変化は老化と総称される。老化防止剤は高分子化合物の老化を遅延できる物質であり，この種類の物質の多くは酸化作用を抑制でき，その中の一部は熱作用と光作用を抑制でき，これにより製品の耐用年数を延長する。 ポリマーが老化することには様々な原因があり，それに応じて老化防止剤の種類も多い。一般的に抗酸化剤、オゾン劣化防止剤、遊離基抑制剤、有害金属抑制剤、 紫外線光安定剤、防カビ剤、安定剤、光安定性、重合遅延剤と重合禁止剤はいずれも老化剤として用いられる。それに異なるポリマーは，異なる環境下で，用いられる老化防止剤も異なる。それらの化学的性質によって以下の五つの種類に分けられる：
１． ケトンアミン縮合物：この種類の縮合物は空気、オゾンによる老化に対して効果がある。例えばアセトンとジフェニルアミンの低温縮合物はポリマーの老化を効果的に防止することができる。アセトンとフェニルエチルナフチルアミンの縮合物は明褐色の無毒性粉末であり，アセトン、ジクロロエタンに溶解できる。天然ゴム系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤とニトリルゴム系接着剤等に適用する。
２． アルデヒドアミン縮合物：アルデヒドアミン縮合物は空気による老化に対する効果が中等度である。天然ゴム系接着剤と合成ゴム系接着剤に適用する。使用量の増加は接着剤の耐熱性を向上させる。例えばアルデヒドとナフチルアミンの縮合物は毒性がないオレンジ又は暗赤色の樹脂状固体である。
３． 芳香族アミン：芳香族アミンは特別な効果を有する老化防止剤であり，異なる老化防止剤はそれなりの特殊な効果を有する。ジエン系接着剤（天然ゴム又は合成ゴム系接着剤）は一般的にフェニル-2-ナフチルアミンとフェニル-β-ナフチルアミンに適用する。またメタ - トルエンジアミンは空気と高温による老化を防止する効果が中等度であり，しかし未硬化のゴム系接着剤の老化を防止する効果が最も高い。
４． 芳香族ジアミン：ジフェニルアミン誘導体は空気による老化を防止する優れた老化防止剤であり，その効果は置換基の性質と関係する。 ５． キノリン誘導体：キノリン誘導体は空気、オゾンによる老化を効果的に防止することができる。オゾン劣化防止剤の多くはp-フェニレンジアミンの誘導体である。

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