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グアニジン塩

グアニジンはアミノホルムアミジンとも呼ばされ,尿素分子中の酸素がイミノ基(=NH)によって置換されて形成した化合物であり,その化学式は:H2N(C=NH)NH2である。遊離状のグアニジンが分離されにくいため,一般的な製品は主にグアニジン塩であり,例えば塩酸グアニジン、硝酸グアニジン、炭酸グアニジン等。グアニジンは通常シアナミド及び過剰のアンモニア又は塩化アンモニウムをエタノールで合わせて加熱して調製され,強アルカリ性を呈し,加水分解しやすく,アルカリ条件下で不安定であり,空気中で水分とCO2を吸収して炭酸グアニジンを形成し,加水分解して尿素を生成する。無機酸例えば塩酸、硝酸と反応しやすく,それぞれ塩酸グアニジン、硝酸グアニジンを生成し,グアニジン分子から一つの水素原子を除去してグアニジノ基と呼ばされ,ある薬物の構造中でグアニジノ基を含有し,例えばシメチジン等。グアニジンは主にスルホンアミド系薬物,及び筋肉のひっかき傷を治療するための刺激薬の調製に用いられ,また火薬、染料、写真材料、消毒剤等を合成するための原料として用いられる。