トリステアリン

外観

白色～わずかにうすい褐色、結晶性粉末～粉末又は塊

定義

本品は、ステアリン酸(*)とグリセリン(*)のトリエステルであり、次の化学式で表される。
参照表示名称：ステアリン酸, グリセリン

溶解性

クロロホルムに溶け、ジエチルエーテルに溶けにくく、エタノール及び水にほとんど溶けない。

用途

乳化剤。

化粧品の成分用途

閉塞剤、非水系増粘剤、親水性増粘剤

効能

硬化剤

純度試験

(１) 水分及び着色度 本品5.0gを水浴上で加熱して溶かす とき，液は澄明で，水を分離析出しない．また，この液を 10mmの層として観察するとき，無色～わずかに黄色である．
(２) アルカリ 本品2.0gに水10mLを加え，水浴上で加温 して溶かし，強く振り混ぜる．冷後，分離した水液にフェノ ールフタレイン試液1滴を加えるとき，液は無色である．
(３) 塩化物 本品1.5gにエタノール(95)30mLを加え，還 流冷却器を付け，10分間煮沸する．冷後，ろ過し，ろ液 20mLに硝酸銀のエタノール(95)溶液(1→50)5滴を加えると き，液の混濁は次の比較液より濃くない． 比較液：0.01mol/L塩酸1.0mLにエタノール(95)を加えて 20mLとし，硝酸銀のエタノール(95)溶液(1→50)5滴を 加える．
(４) 重金属 本品2.0gに希塩酸5mL及び水10mLを加え， 水浴上で時々振り混ぜながら5分間加熱し，冷後，ろ過し， ろ液5mLにアンモニア試液を加えてわずかにアルカリ性と し，硫化ナトリウム試液3滴を加えるとき，液は変化しない．
(５) ニッケル 本品5.0gを石英又は磁製のるつぼに量り， 初めは注意して弱く加熱し，炭化した後，強熱して灰化する (500±20℃)．冷後，塩酸1mLを加え水浴上で蒸発乾固し， 残留物を希塩酸3mLに溶かした後，水7mLを加える．次に 臭素試液1mL及びクエン酸一水和物溶液(1→5)1mLを加え た後，アンモニア試液5mLを加えてアルカリ性とし，流水 中で冷却する．この液にジメチルグリオキシム試液1mLを 加え，更に水を加えて20mLとし検液とする．検液を5分間 放置するとき，その液の呈する色は次の比較液より濃くない.
比較液：塩酸1mLを水浴上で蒸発乾固した後，ニッケル 標準液1mL及び希塩酸3mLを加え，更に水6mLを加え る．以下検液の調製法と同様に操作し，水を加えて 20mLとした後，5分間放置する．

説明

Glyceryl tristearate is prepared by reacting glycerin with stearic acid in the presence of a suitable catalyst such as aluminum oxide. It also occurs in many animal and vegetable fats such as tallow and cocoa butter. It is a white, microfine crystalline powder. It is soluble in hot alcohol, benzene and chloroform, very slightly soluble in cold alcohol, in ether and in petroleum ether, and insoluble in water.

化学的特性

off-white to cream powder

使用

Present in animal and vegetable fats.

定義

ChEBI: Tristearoylglycerol is a triglyceride that is glycerol in which all three hydroxy groups have been formally esterified with stearic acid. It has a role as a plant metabolite and a Caenorhabditis elegans metabolite. It derives from an octadecanoic acid.

安全性プロファイル

When heated to decomposition it emits acrid smoke and irritating fumes.