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ポリエチレングリコール誘導体

ポリエチレングリコールはグリコールが分子間の脱水と縮合を経て生成した高分子化合物である。相対分子量の大きさによって,ポリエチレングリコールの物理的形態は順に白色の粘液(Mw200~700)から,ワックス状の半固体(Mw 1000~2000),硬いワックス状固体(Mw3000~20000)まで変化する。ポリエチレングリコールは多くの極性の高い有機溶媒に溶解でき,例えばアルコール類、アルコール - ケイ素混合物、グリコール類、エステル類、ケトン類、芳香族炭化水素類、ニトロアルカン等。それは脂肪族炭化水素、 シクロアルカン及びほかの極性の低い有機溶媒に溶けない。ポリエチレングリコールの溶解度はその相対分子量の大きさと温度に関係する。液体ポリエチレングリコールは任意の割合で水と融合することができ,それに対して固形状ポリエチレングリコールの溶解度は限度があり,しかし相対分子量が最も大きいポリエチレングリコールであっても,水中の溶解度が依然として50%以上である。温度の増加に従って,固形状ポリエチレングリコールの溶解度は急激に上昇し,温度が十分に高い(例えばPEG-6000,60℃)場合に,全ての固形状ポリエチレングリコールは任意の割合で水と融合することができる。しかし温度が水の沸点まで上がる場合に,薄いポリエチレングリコールであっても,沈殿が発生し,その沈殿温度はポリマーの相対分子量及び濃度に依存する。ポリエチレングリコールは水と混合する時に,その体積がわずかに小さくなり,それに,多くの熱を放出する。また,ポリエチレングリコールは低級アルデヒド、アミン類、有機酸、無水物及びポリマーのモノマーに溶解できる。しかしそれはナタネ油、鉱油等の長い炭化水素鎖を含有する化合物に溶けない。 ポリエチレングリコールとポリエチレングリコール脂肪酸エステルは化粧品工業と製薬工業に広く応用される。ポリエチレングリコールは以下の優れた性質を有する:水溶性、不揮発性、生理学的不活性、温和性、潤滑性及び肌をじっとりさせ、柔らかくし,使用後に快感が生じる等。相対分子量の異なるポリエチレングリコールを選択して製品の粘度、吸湿性と組織構造を変化させる。相対分子量の低いポリエチレングリコール(Mr<2000)は湿潤剤と粘度調節剤に適用し,クリーム、ローション、歯磨き粉やシェービングクリーム等に用いられ,洗浄の必要がないヘアケア製品にも適用し,髪に糸状の光沢を与える。相対分子量の高いポリエチレングリコール(Mr>2000)はリップクリーム、デオドラントスティック、石鹸、シェービング石鹸、ファウンデーション及びメイクアップ化粧品等に適用する。洗剤で,ポリエチレングリコールも懸濁化剤と増粘剤として用いられる。製薬工業において,油膏剤、クリーム剤、軟膏剤、洗剤及び座薬の基剤として用いられる。市場で販売されている食品と薬物に用いられるポリエチレングリコール(例えばPolyethylene Glycol NF,Dow chemical Co.)はより一層化粧品に適用する。メトキシポリエチレングリコール及びポリプロピレングリコールの応用はポリエチレングリコールと類似する。 米国連邦の食品と医薬品及び化粧品規制における食品添加物に関する追加規制において,食品・化学品・医薬品グレードのポリエチレングリコールを直接又は間接に食品添加物として用いるという規制がある。1985年FAO/WHOはADI値が0~10mg/kg体重であると規定される。GRAS(FDA,§172.820,1985)。急性経口毒性(マウス)LD5033~35g/kg,腹腔内毒性LD5010~13g/kg。目を刺激しなく,かつ皮膚の刺激とアレルギーを引き起こすことがない。

































































































  • Chemical Name:C10E9
  • CAS:
  • MF: