フィチン酸

化学名:フィチン酸

CAS番号.83-86-3

英語名:Phytic acid

CBNumberCB4321770

MFC6H18O24P6

MW660.04

MOL File83-86-3.mol

别名

フィチン酸 (約50%水溶液, 約1.1mol/L)

フィト酸

アルカロベルト

フィチン酸物理性質

融点	<25℃
沸点	105 °C
比重(密度)	1.432 g/mL at 25 °C
蒸気圧	0.039Pa at 60℃
屈折率	n20/D 1.4
貯蔵温度	2-8°C
溶解性	Acetone (Slightly), Methanol (Slightly), Water (Soluble)
外見	Colourless to Light Brown Solution
酸解離定数(Pka)	1.13±0.10(Predicted)
色	Colorless to light yellow
比重	1.282
臭い (Odor)	無臭
水溶解度	混和性
Merck	14,7387
BRN	2201952
安定性：	安定。強力な酸化剤とは相容れない。
InChIKey	IMQLKJBTEOYOSI-GPIVLXJGSA-N
CAS データベース	83-86-3(CAS DataBase Reference)
EPAの化学物質情報	myo-Inositol, hexakis(dihydrogen phosphate) (83-86-3)

安全性情報

主な危険性	Xi,C
Rフレーズ	36/37/38-35
Sフレーズ	26-36-37/39-45-36/37/39
RIDADR	1760
WGK Germany	-
RTECS 番号	NM7525000
国連危険物分類	8
容器等級	III
HSコード	29199000
毒性	LD50 intravenous in mouse: 500mg/kg
化審法	(3)-2516

危険有害性情報のコード(GHS)

フィチン酸価格

製品番号	包装	価格	製品説明	購入
富士フイルム和光純薬株式会社(wako) W01W0116-1407	250g	￥4850	50% フィチン酸溶液	購入
富士フイルム和光純薬株式会社(wako) W01CHDASB-00016800	1g	￥19800	フィチン酸	購入
東京化成工業 P0409	25g	￥1900	フィチン酸 (約50%水溶液, 約1.1mol/L)	購入
東京化成工業 P0409	500g	￥8300	フィチン酸 (約50%水溶液, 約1.1mol/L)	購入
関東化学株式会社(KANTO) 23537-3A	250mL	￥9790	イノシトール六りん酸，４０‐５０％溶液	購入

MSDS Information

フィチン酸化学特性,用途語,生産方法

外観
無色～黄褐色, 澄明の液体
定義
本品は、イノシトール(*)の六リン酸エステルであり、次の化学式で表される。
参照表示名称：イノシトール
溶解性
水及びエタノールに溶ける。
解説
myo-inositol hexaphosphate．C6H18O24P6(660.04)．カルシウムマグネシウム複塩として広くイネ科植物や高等植物の種に存在する．脱脂した種子あるいは穀類を，酸あるいはアルカリで抽出し，金属塩として沈殿させると得られる．myo-イノシトールのリン酸化によっても合成される．"遊離酸は淡黄色の粘ちゅうな液体．水に易溶，有機溶媒に難溶．100 ℃ で着色し，125 ℃ で黒化する．無機酸や酵素フィチナーゼによりイノシトールとリン酸とに加水分解されるが，アルカリには安定である．植物体中では，おもに種子の結実の際に増加し，発芽の際に減少する．高カルシウム血症の治療薬に用いられる．[CAS 83-86-3]
森北出版「化学辞典（第2版）
用途
缶詰工業、酸化防止、水処理剤等。
人体への影響

フィチン酸はその高いキレート作用ゆえ、鉄、亜鉛、、マグネシウムなどのミネラル吸収を妨げる可能性が指摘されています。このことは、ミネラルの摂取量が著しく低い地域においては好ましい作用ではありません。

一方で、肉や魚、野菜や果物などバランスのとれた食事を摂れている場合には、フィチン酸の摂取がミネラルの利用性に影響しないことが判明しています。

ナッツ類、穀類、豆類などに含まれているフィチン酸塩は調理によって分解されます。また、フィチン酸のミネラル吸収抑制効果を減少させるに、発芽、調理、発酵、酸への浸漬といった方法がとられています。

具体的には、アスコルビン酸(ビタミンC)や有機酸の添加、ピクルスなどの乳酸発酵がフィチンのミネラル吸収抑制効果を弱めることも判明しています。このように適切に調理されている場合や、栄養が十分に取れている場合には、フィチン酸が人体に悪影響を及ぼす証拠は認められていません。
化粧品の成分用途
キレート剤、口腔ケア剤
化学的特性
colourless to pale yellow liquid
使用
The principal storage form of phosphorus in many plant tissues, especially bran and seeds. It has antioxidant effect as well as neuroprotective effect by chelating iron. Inositol hexakisphosphate kina se type 2 (InsP6K2), which converts phytic acid to inositol pyrophosphate diphosphoinositol pentakisphosphate, is believed to induce pathogenesis of Huntington disease (HD).
定義
ChEBI: A myo-inositol hexakisphosphate in which each hydroxy group of myo-inositol is monophosphorylated.
一般的な説明
Phytic acid is a mineral chelator that can bind to minerals to form mineral-phytate complex.It can also complex with metal ions bound to the surface of magnesium alloy to form a conversion coating, which can improve the resistance of magnesium alloy towards corrosion.
使用用途

フィチン酸は食品分野、医薬品分野、化粧品分野など、幅広い領域で使用されます。

キレート作用が強く金属イオンと強く結合することから抗酸化作用があるので、食品添加物(E391)として用いられます。酸化防止、変色防止を目的として、あるいはpH調整や酸味料として、飲料や菓子、調味料に配合されます。

医薬品分野では、取り扱いや服用のしやすさを向上させることを目的として、経口薬に賦形剤として配合されます。この他、強い抗酸化作用、細胞増殖の抑制作用、血小板凝集を防ぐ作用、など複数の有用な作用を持ち、ガン細胞の抑制剤、口腔ケア剤、血液凝固を防ぐ薬として使用されます。

また、化粧品分野において、(金属イオン封鎖剤)として使用されます。
农业用途
Phytic acid is inositol hexaphosphoric acid which exists in several stereoisomers. It is a source of phosphorus compounds for seeds and young plants.
安全性プロファイル
Poison by intravenous route. When heated to decomposition it emits toxic fumes of POx.

フィチン酸

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