解説
珪岩は砂岩の再結晶によって形成された変成岩の記載に用いられるのが最も普通である.一般にはほとんどが粒状の石英結晶からなる変成岩である.ドゥビソンによればこの名称はブロニアール(Brongniart)およびボナセ(Bonnaset)によるとしており,変成作用を受けた砂岩に使用した[d'Abuisson : 1819].しかし,この語は石英粒が密接に組み合わさった正珪岩(orthoquartzite)のような堆積岩や,珪酸質で鉱物粒が互いに膠結された砂岩にも使用されている.珪岩は岩石の破断面が粒の周りを囲むよりも,岩屑の粒を貫いて横切る岩石として定義されている.