存在
グリコシダーゼは自然界に広く存在し、基質名にちなんだ名が別名として広く用いられている。たとえば、スクラーゼ(スクロースすなわちショ糖を加水分解する。系統名はSucroseα-D-glucohydrolase。EC3.2.1.48)、マルターゼ(マルトースすなわち麦芽糖を分解する。系統名はα-D-Glucoside glucohydrolase。EC3.2.1.20)、ラクターゼ(ラクトースすなわち乳糖を分解する。系統名はβ-D-Galactoside glucohydrolase。EC3.2.1.23)など。グリコ-、glyco-は糖一般を、グルコ-、gluco-はグルコースすなわちブドウ糖を意味する。グリコシダーゼの研究には江上不二夫(えがみふじお)らのグループの寄与が大きい。[徳久幸子]