来歴?品種
中国原産のシナサツキが1810年にイギリスに入り、さらにロードデンドロン・レディフォリウムR. ledifolium、サツキなどの各種も導入され、これらが交雑され、ヨーロッパで改良されたものがアザレア(セイヨウツツジ)である。イギリス、ベルギー、フランスなどの園芸家によって1822年から1833年ごろ交雑が多く行われ、多くの品種ができたが、とくにベルギーでは優良品種が多くつくりだされ、今日まで生産の中心地になっている。
日本には1892年(明治25)に初めて輸入され、1907年(明治40)ごろからはベルギー、オランダから多数の品種を輸入した。日本では1935年(昭和10)ごろから新潟県がおもな生産地で、全国のアザレアの90%以上を生産している。品種にはアングロシウス、ドレスデン、メタオなど、新年用の早生(わせ)系や、アポロ、スブニール、エクレレールなど3~4月に咲く晩生(おくて)系もあって、2000以上の種類があり、毎年新品種がつくりだされる。