用途
糖類の一種で、ブドウ糖の一部を主として、酵素によって果糖に異性化したもの。異性化糖,原料としてデンプンを加水分解したブドウ糖液、あるいは砂糖液の加水分解液を使用し、これに異性化酵素(イソメラーゼisomerase)を作用させて果糖を増加させたものである。果糖はブドウ糖や砂糖よりも甘味度が強く、甘味の質もよい。したがって甘味度の高い、味のよい糖類をつくることができる。また、甘味度が高くなるので、使用糖類の量を減らすことができる。ブドウ糖から果糖への異性化度の差により、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖など、各種の異性化液糖がつくられ、JAS(ジャス)(日本農林規格)によって規格化されている。清涼飲料水、缶詰の糖液、冷菓、ゼリー菓子、そのほか菓子類に多く使用される。[河野友美・山口米子]