歴史
ガソホールは,エタノール(エチルアルコール)とガソリンを混合した燃料。1970年代,石油危機に直面したブラジルで,国産のサトウキビから生産するエタノールをガソリン代替燃料として利用する取り組みが進み,2010年にはブラジル国内の自動車の約 60%が,エタノールを 25%混合したガソホールで走行可能となった。アメリカ合衆国でも,1970年代に国産のトウモロコシを原料とするエタノールの利用が進められた。2000年代に入ってエタノールへの関心が再び高まり,2010年にはアメリカ国内の自動車の多くはエタノールを 10%混合したガソホールで走行可能となった。一方で課題として,エタノールの原料作物の供給確保や,水分が混入した場合に起こる分離,エンジンなどの金属部品の腐食などが指摘される。