定義
木材を薄くむいて板とし、板の繊維方向が互いに直交するようにして奇数枚を積み重ね接着剤で貼(は)り合わせて1枚の板としたもの。合板をつくるのに用いる薄板をベニヤveneerというが、日本では合板を誤ってベニヤまたはベニヤ板とよぶことがある。建築用途として屋根、内外壁、床、天井の下地材および仕上げ材、木造住宅の筋かい代替、コンクリート型枠、足場板、ドア、家具があり、楽器、運動用具、電気機器、車両、船舶など幅広い分野で用いられる。
合板を構成する1枚の薄板を単板といい、表裏になるものを表板(おもていた)、裏板(うらいた)、中間のものを心板(しんいた)、中板(なかいた)という。広い面積の板をつくることができ、節、割れ、腐れなどの欠点を除去でき、方向による伸縮が改善され、表面に化粧材を張れば美麗な板が得られるなどの特徴がある。